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生活習慣病とは

生活習慣が深く関わる病気

生活習慣が深く関わる病気

生活習慣病とは、食事・運動・休養、喫煙や飲酒など、日々の生活習慣が深く関係して発症する病気の総称です。細菌やウイルスなどの病原体、遺伝的な体質といった要因に加え、長年の生活習慣が糖尿病や高血圧、脂質異常症、さらには脳卒中や心臓病などの病気の引き金になることがわかっています。発症後の経過にも生活習慣が大きく影響します。

「成人病」から「生活習慣病」へ名称が変わった理由

以前は「成人病」と呼ばれていましたが、生活習慣の改善により予防できること、成人以外にも起こりうることが明らかになったため、「生活習慣病」という名称に変わりました。早期発見・早期治療に加えて、日頃の生活を見直し、発症を防ぐ「一次予防」が重視されています。

代表的な病気

生活習慣病には、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、肥満症、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病などが含まれます。また、加齢などの影響も受けつつ、生活習慣と関連する動脈硬化、骨粗鬆症、フレイルやサルコペニアなども、広い意味で生活習慣病として扱われることがあります。

症状が出にくく進行しやすい

多くは自覚症状が乏しいまま進行し、発見や治療が遅れることが少なくありません。そのため、知らないうちに健康リスクが蓄積し、心筋梗塞や脳卒中など重篤な病気につながることがあります。健康診断の結果や指摘された数値を放置せず、日々の生活を整えながら予防と管理をおこなうことが大切です。

主な病気

糖尿病

糖尿病は、血液中の糖(血糖)が高い状態が続く病気です。通常、空腹時血糖値は70〜110mg/dL程度で、食後でも140mg/dL程度までに収まります。しかし、この値が慢性的に高くなると高血糖が続き、糖尿病と診断されます。初期には自覚症状がほとんどありませんが、長い期間放置すると、目・腎臓・神経などに障害が起こる「合併症」につながるリスクがあります。そのため、早期に気づき、血糖を適切に保つことがとても重要です。

糖尿病の診断の目安
検査項目 判定基準
随時血糖値 200mg/dL以上
空腹時血糖値 126mg/dL以上
75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値 200mg/dL以上
HbA1c 6.5%以上

※血糖値とHbA1cの両方が基準外の場合、糖尿病と診断されます。

75gブドウ糖負荷試験

75gのブドウ糖を飲み、時間ごとに血糖値を測定する検査です。血糖値の変化から、正常型か境界型か、糖尿病型かをくわしく判断します。

HbA1cについて

HbA1cは、過去1~2カ月の平均的な血糖状態を反映する指標です。血糖が高い状態が続くと、赤血球中のヘモグロビンと糖が結合し、その割合が高くなります。そのため、採血時の血糖が正常に見えても、HbA1cが高い場合は、持続的な高血糖があったと判断できます。

発見・診断時の検査
検査項目 目的
スクリーニング 血糖、HbA1cなど 医療機関や健康診断で実施
くわしい検査 眼底検査、腎機能検査、体重・血圧・脂質など 糖尿病網膜症や腎症などの合併症、有無および進行度の確認

※表は左右にスクロールして確認することができます。

高血圧とは

高血圧は、血管の中を流れる血液が血管の壁に強い圧力をかけ続けている状態です。

健康な方の目安

収縮期血圧(心臓が縮んだ時の
血圧)が140mmHg未満
拡張期血圧(心臓が広がった時の
血圧)が90mmHg未満

どちらかがこれを上回る場合に高血圧と診断されます。

ほとんど自覚症状がありません

症状がなくても、血管には負担がかかり続け、動脈硬化が進みやすくなることが大きな問題です。血管は全身に広がっているため、影響も全身に及びます。
特に脳、腎臓、心臓、眼の網膜などはダメージを受けやすい臓器です。放置すると、脳梗塞、心不全、腎不全、眼底出血など重大な病気につながることがあります。そのため、高血圧と指摘された際には、普段から血圧を適切に保つことがとても大切です。

発見・診断の検査
区分 検査項目 解説
スクリーニング 診察室血圧・家庭血圧 医療機関や健康診断、家庭での測定
くわしい検査 ホルモン検査、腎機能検査(eGFR、尿蛋白など)、血糖検査、心電図など 二次性高血圧の除外、合併症や危険因子の評価

※表は左右にスクロールして確認することができます。

検査は当院でおこなえます。健康診断や特定健診、人間ドックなどでも実施されています。

脂質異常症(高脂血症)

血液中の脂肪が基準値を超えた状態

血液中には、以下の脂肪の成分が含まれています。

  • LDLコレステロール(悪玉)
  • HDLコレステロール(善玉)
  • 中性脂肪(トリグリセライド)

これらの値が基準を外れると脂質異常症と診断されます。

基準値
LDLコレステロール 140mg/dL未満
HDLコレステロール 40mg/dL以上
中性脂肪 150mg/dL未満

※LDL120〜139mg/dLは「境界域」で、他疾患がある場合は治療を検討します
※中性脂肪が高いときは「non-HDLコレステロール」で評価することがあります

自覚症状はほとんどない

脂質異常症はほとんど症状が出ません。
しかし、気づかないうちに血管を傷つけ、動脈硬化を進行させます。

放置すると起きやすい病気

動脈硬化が進行すると、次の病気のリスクが高まります。

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

命に関わる病気を防ぐためにも、早期発見と管理が重要です。

名称について

以前は「高脂血症」と呼ばれていました。
HDLコレステロールは低いほど問題となるため、現在はより正確な名称である「脂質異常症」が使われています。

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪が過剰に蓄積することで起こる状態です。腹腔内の腸まわりに脂肪がたまると、そこから多くの悪玉の生理活性物質が分泌され、高血圧・糖尿病・脂質異常症などを引き起こします。

判定の目安

へその高さで測る腹囲が

男性85cm以上、
女性90cm以上の場合

内臓脂肪型肥満とされます。
この内臓脂肪型肥満に、血圧や血糖、血中脂質の軽度の異常が二つ以上重なると、メタボリックシンドロームと診断されます。

BMIが高くない場合でも注意

BMIが高くなくても、内臓脂肪が多いと該当することがあります。つまり、見た目にわかる肥満がなくても注意が必要です。

診断することが大切な理由

メタボリックシンドロームでは、血圧・血糖・脂質などの軽い異常が複数重なることが大きな問題です。ひとつひとつの異常が軽度であっても、重なり合うことで動脈硬化が急速に進みやすくなることが分かっています。そのため、重症化する前の段階で状態を把握し、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を防ぐ目的で、メタボリックシンドロームという診断枠が設けられています。

メタボリックシンドロームを放置すると
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

など、命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。
単に「太っている」ではなく、治療が必要な状態です。

高尿酸血症/痛風

痛風は、「風が当たるだけで痛い」と言われるほどの激しい関節の痛みが突然起こる病気です。多くは足の親指の付け根に生じ、30〜50代の男性に多く、女性ではまれです。発作は数日続きますが、治療の有無にかかわらず自然におさまることもあります。この痛みの原因が高尿酸血症です。

診断について

尿酸は体の代謝で生じる老廃物で、尿酸値が7mg/dL以上で高尿酸血症と診断されます。9mg/dL以上、または8mg/dL以上で合併症(腎障害・高血圧・糖尿病・肥満など)を伴う場合は治療が必要になります。治療中の管理目標は6mg/dL以下です。

尿酸が体内に増えると結晶化し、関節にたまると痛風発作、腎臓にたまると腎障害や尿路結石につながります。発作が治まっても、高尿酸血症を改善しない限り再発する可能性があります。

検査
区分 検査項目 内容
スクリーニング 尿酸(血液検査) 血中の尿酸値を測定します
くわしい検査 尿酸クリアランス試験(血液・尿)、超音波検査 など 産生過剰型/排泄低下型/混合型の判定、尿酸結晶の有無を確認します

※表は左右にスクロールして確認することができます。

日常の定期健診に加え、かかりつけ医で検査が可能です。

症状が出る前に

症状が出る前に

生活習慣病は、症状が出る前の段階で、食事や治療が遅れることが少なくありません。そのため、知らないうちに健康リスクが蓄積し、心筋梗塞や脳卒中など重篤な病気につながることがあります。健康診断の結果や指摘された数値を放置せず、日々の生活を見直しながら、お早めに相談することが大切です。
当院では、生活習慣病の予防から治療まで、お一人おひとりに合わせたサポートをおこなっています。「気になる数値がある」「何から始めたらいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。

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